ボカデュオ2023参加/私とリリーのアイキャッチ

先日ボカデュオというweb上のイベントに参加しました。 

ボカデュオとは?
ボカデュオとは「歌い手 × ボカロP × 絵師 × 動画師 × MIX師 等」でチームを組んで曲を完成させるという企画で、つまりはいろんなスキルを持った人たち同士でコラボチームを作って音楽作品を作り上げよう!というコンセプトのイベントです 

ひょんなことからこのイベントを知り、自分もチャレンジしてみようと参加してみました。 

今回は絵師、動画師枠での参加でイラストと動画を担当することになりました。 

作曲はSuiRenさん、歌はみすず.さん、チーム「白い部屋」として作品を製作します。 

最終的に完成したものはこちらになります。

この作品のイラスト&動画部分のメイキングを簡単にですが残していきたいとおもいます。 

最初に音楽のデモ版(歌がボーカロイドのバージョン)を送っていただき、そこからイメージを膨らませていきました。 一番最初のデモをかなり早い段階にいただけたので製作期間的にかなり助かりました。

曲と歌詞、そして歌詞の背景を教えてもらい全体の雰囲気をイメージしていきました。 

MVを作るうえで自分の方向性として、歌詞の説明になるような映像にはしたくないなという想いがありました。歌詞と映像の相乗効果で作品の世界観が広がるのが好きなので、そんな方向性を目指して進めていきました。 

作業のスタートとして、目指す雰囲気のMVやイラストや写真を参考資料として探しました。
それと並行して一番初めのラフイメージを作成。その後キャラクターデザインも合わせたイメージボードを製作しました。 

今回は愛し合う男女が死別するという内容だったので、男性と女性のキャラクターを探りました。
自分のファンタジー好きと、死別という重い内容だったので現実っぽさを出すよりすこしファンタジーにした方が重く振り過ぎず、作品の世界観が広がるかなというところでキャラクターを考えました。スタート時には獣人のようなイメージでいたのですがあまりファンタジーに振りすぎるのも歌詞の世界観と合わないかなと悩みつつ最初のイメージボードをつくっていきました。この2枚が今回のMVの雰囲気を方向付けるキーになる絵になりました。 

そこから、全体の構成を考えてメモのような絵コンテを作りました。一枚絵で持たせるような演出が自分には思いつかなかったので、いくつかカットを重ねる方向性です。自分以外にはわからないような雑なメモですが、この段階でカットごとの色も決めていきました。作りながら変えていった部分もありますが、作るものが明確になっていくことでゴールも見えてきます。 

そこからは一気呵成です。今回3DCGもチャレンジしようと小物をつくったりしました。作画部分は簡単なメイキング動画もつくってみました。 

そして絵が完成した後に歌詞を入れていったのですが、自分としては絵だけでも雰囲気は伝わる感じだなと思ったのであまり文字の動きはつけずにシンプルな文字の表示にしてみました。
文字を入れたことで各カットが絵本のようになったなあと思いました。

 ボカロのMVの特徴のようなモーションタイポグラフィにも挑戦してみたいなとおもっていたので、完成した後のCMとしてつくってみました。これはこれでアイディア出すのが大変だなと何事もやってみないとわからないものです。 

『私とリリー』/白い部屋 ショートCM

今回一番印象的だったのは、製作中に楽曲から力をもらえたことでした。

楽曲の完成に向けてボーカロイドからみすず.さんのボーカルに変わったことで、ぐっと曲のパワーが上がって動画制作のモチベーションがあがりました。
これはとても素晴らしい体験で、動画を作っていてプレビューのたびにテンションが上がりました。おかげで制作の大変な部分を乗り越える力になりました。 

最後に今回使用したアプリやプラグインをメモしておきます。 

  • Photoshop
  • AfterEffects
  • C4D
  • Blender
  • Plugin(particular,Form,Shine,starglow,3Dstroke,Optical Flares,twich,Looks)

イラストと3DCGについてはもっと精進していきたいなあとおもいました。 

また出会いや機会があればMVつくるのもよいなあ。 
今回のボカデュオ参加はとても良い経験となりました、コラボしてくださった方々ありがとうございました!