間がかなり空いてしまいましたが、オーダー記の続きです。かなり長くなりそうなのであと数回続きますので、気長に読んでください。
オーダーをしてみようかなと思いたって、まずは見積もりをしてみようとRY Guitarさんともう一つ今回はお願いしなかった別のメーカーさんに問い合わせてみました。
webのフォームから問い合わせが出来るのですが、それを選ぶだけでも色々と調べる必要がありました。
ひとまずわからないところはざっくりと埋めて、フォームを送信。返事を待つことに。
どちらもわかりやすく、お返事をいただきました。今回お願いしなかった別のメーカーの営業担当の方は自分の送った内容から、ボディ材の提案や木材の水分の含有率の話まで丁寧にして頂きこだわりが伝わってきました。
その後、検討して自由度やお値段を考慮しつつ、やはり最初に見て魅了されたギターを作られたRY Gutarさんに今回はお願いすることにしました。
ですが実際にお願いするには、簡単なwebのフォームでも躓いたのでギターのことをもっと調べる必要があるなと実感しました。どうせ頼むなら持ってないような仕様で、なおかつなんでもできるギターが良いなということで具体的な仕様も決めることにしました。(きっとオーダーあるあるですね。仕様をもりもりにしてしまうという。。。)
検討の際に比較対象となったのは、その時手元にあった3本のギターです。
・Fender Japan ST62-55(ストラト)
・Fender Japan JM66(ジャズマス)
・walhalla guitars テレキャスターシンライン
一番手に馴染んでいたのが オーソドックスなストラトタイプのST62-55なので、それに似せた弾き心地がいいかなと思って基準にしていきました。
材選びから、ネック~ボディにかけて調べていったことと選んだ仕様について書いていきます。長くなりそうですが、2回ぐらいに分けようと思いますので気長に読んでいただければ。
まず大前提として自分の腕は大したことないので、狙った音はありません。出来上がったギターを楽しもうというスタンスなのでオーダーして思ったのと違った!というのはほぼないという条件です。
とはいえ好きな方向性はなんとなくあります。
あまり歪ませずクランチ気味の音色が好きで、ライブをするというよりは宅録などをやっていきたいなと思っているといったところです。
ですが、音を一番に考えるというよりは大したことのない腕ですので見た目や試したことがないから弾いてみたい!のほうを優先して決めていくことも多かったかなとおもいます。
【材選びについて】
ストラトを基準に考えていきました。ディンキータイプも選べたのですが、大きいボディのほうが見た目が好きなので標準的なストラトです。
ボディの材質について色々と調べたところ定番の材としてアルダー、アッシュ、マホガニーがあります。それぞれの音の特徴は簡単にまとめるとこんな感じでした。
・アルダー 高域から低域までバランスが良い材
・アッシュ メリハリの良い輪郭のはっきりした材
・マホガニー 中低域に特徴があり、ファットな材
トップ材は憧れのスポルテッドメイプルと決めていたので、おそらくメイプルの明るめの音色がプラスされるんじゃないかと思っていました。なので、マホガニーと合わせたらバランスよいのではと思いボディ材はマホガニーを選択。比較したギターがアルダーとアッシュのボディだったので、違うのがよいなという点も大きかったです。
そしてそのボディに合わせるネックと指板材です。ストラトを基準にしたので、メイプルのネック材は決めていました。後は指板材を考えました。
指板材も色々あるようで、代表的なのはローズ指板、メイプル指板、エボニー指板でしょうか。特徴はこんな感じみたいです。
・ローズ指板 重厚感のある中低音、粘りのある音
・メイプル指板 明るく立ち上がりの良い音
・エボニー指板 鋭くレスポンスの良い切れのある音
結果的にはエボニー指板を選びました。メイプル指板より黒っぽいの色のついた指板のほうがかっこいいと思っていたので、ローズがエボニー。そして持っているギターはどれもローズ指板だったので使ってみたいと思ったのと、マホガニーボディとエボニー指板の組み合わせが調べてみるとレスポールなどに多かったので組み合わせとしてありだなという理由です。
他にも様々な材や組み合わせで音がどう変わるのか文章を読んでいるだけではわからない点も多いですが、木材は好きな方なので興味深く調べることができました。今はYoutubeで比較動画を作っている方もいるのでより楽しかったです。
【ネックの仕様について】
長さはフェンダータイプを考えていたので、レギュラースケールを迷わず選びました。では、細かく仕様を決めていきます。
まずヘッドのほうから。
ヘッド形状は様々ありますがフェンダータイプなのでそちらに絞って考えます。ヘッドの大きさは音にも影響があり大き目のラージヘッドやテレキャスのようなスモールヘッドとあとRYギターさんのオリジナルヘッドもあります。
自分の比較対象だとストラトがノーマル、ジャズマスがラージ、テレキャスがスモールなので比べやすかったです。
ここはせっかくRYさんに頼むのだからということで、見た目重視。RYヘッドにします。
ヘッドの向きも選べたのですが、リバースは全く考えもしなかったのでノーマルです。
次はペグです。
RYさんの標準装備としてGOTOH製のロックペグがつくようです。ロックペグはテレキャスにもついていて、弦交換がものすごくやりやすいのでこのままいきます。
ペグも種類があって大きく分けてロトマチックとクルーソンタイプがあり、音にも影響するようです。調べてざっくりとした印象としてはロトマチックがモダン、クルーソンがヴィンテージという感じでした。それぞれのタイプにもロック式があるようです。
ロックの仕方も様々あるみたいです。これは後々ギターが完成して触ってみての感想ですが、RYさんに搭載されていたマグナムロックトラッドは自分にとっては一番使い勝手が良かったです。後ろ側のダイヤルを回してロックするタイプなのですがものすごく簡単で、最高でした。サウンドハウスさんの説明載せておきます。
Q4. MG-T(マグナムロック・トラッド)ってなんなのさ?
ストリングガイドとナットについては気にしていなかったのでRYさんの標準仕様です。
つぎはナット幅やネックのグリップ、指板R、フレットの種類についてです。
このあたりは弾き心地にかかわってくるポイントなので自分の持っているギターや現行のフェンダーのストラトの仕様などを調べて参考にしていきました。
まずナット幅です。基準は自分のストラトST62-55です。
幅が変わると弾き心地に影響してきます。
自分のストラトを基準にすると、テレキャスが狭く、ジャズマスが広い印象です。
狭いほうがグリップしやすく、広いほうがアルペジオなど押さえたときにほかの弦に触れないのできれいにならしやすいといったところがメリットでしょうか。
調べてみると、エレキでは大体41㎜~43㎜ぐらいで自分の基準としているストラトは42㎜ぐらいです。
たった1㎜違うだけなのに全然感覚が違うのは驚きです。
ということで、無難なところで基準のストラトに合わせる形にしたいと思いました。
グリップの形状についてもストラトに合わせたいのですが、太さ広さのほかにも形状もいろいろありました。
Cシェイプ、Dシェイプ、UシェイプにVシェイプ。自分の持っているテレキャスはUシェイプに近いのかちょっと太い印象です。
この辺りは調べて、現代のフェンダーが多く採用しているモダンCシェイプを選びます。
指板Rも丸みを帯びているものから、テクニカルに向いている平らなものまで調べるといろいろありました。
そしてコンパウンド・ラジアスというローポジションは丸くハイポジションは平たいものもありました。
弾きやすそうなので、コンパウンド・ラジアスにしてみます。
そしてフレットです。こちらも高さや太さ、材質の違いで引き心地や音が変わってきます。
自分の持っているものでは、ストラト、ジャズマスが細くて低いフレットで、テレキャスが太くて高いものです。
高いフレットは弾きやすいんですが、太いのはスライドなどしたときの引っかかりがあまり好きじゃない印象があったので細くて高いタイプのものを選びました。
次に材質です、主につかわれるのはニッケルですが、RYさんではステンレスがよく使われている印象でした。
ステンレスは音が固くなるという点はあるのですが、メンテナンスフリーな部分がとても魅力的だったので使ってみたいという好奇心も含めて
ステンレスを選びます。
ネックの仕様の最後は、塗装とポジションマークです。
ネック裏の塗装は弾き心地に影響してきます。サテンフィニッシュが艶消しのさらさらした仕上げで、滑りが良く演奏性が高くなるということなのでそちらを選択。
ポジションマークは今後考えるデザインに合わせて白っぽいマザーオブパールを選びました。
実際には、相談してRYさんで作っている仕様に合わせた部分もありますが、
おおむねこのような感じで調べていってオーダーしていきました。
かなり長くなってきたので今回はこの辺りにして、次回ピックアップなどパーツ周りのことを書いていきたいと思います。
今はネットでキーワードを検索すると色々と詳しく出てくるので助かります。今回はネット記事や、本を読んで色々と調べることができました。
とはいえ、素人がちょっと調べたことですので間違っていることあると思いますので、優しい目で見ていただければ幸いです。